江音寺(読み)こうおんじ

日本歴史地名大系 「江音寺」の解説

江音寺
こうおんじ

[現在地名]諏訪市豊田 有賀 町屋

有賀村の西部、有賀城跡の麓にあり、山号は瑞雲山。臨済宗妙心寺派に属し、本尊阿弥陀如来。応仁年間(一四六七―六九)に有賀丹波守好照が普照国師を開山として建立、慶長七年(一六〇二)に有賀を知行所とした千野昌房が坎室宗革を中興開山として中興した(「諏訪史蹟要項」豊田篇)。高島藩家老千野氏の菩提寺で、中興開基千野昌房以来の墓がある。

寺領として、慶長七年には五石、延宝三年(一六七五)以降一〇石の黒印地を受けている。天保一四年(一八四三)焼失(水難ともいう)、弘化四年(一八四七)に再建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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