日本歴史地名大系 「池之御嶽」の解説 池之御嶽いきぬうたき 沖縄県：宮古諸島下地町与那覇村池之御嶽[現在地名]下地町与那覇与那覇（よなは）集落の北西方、西浜（いりばま）崎の基部の西側の岬の海岸原生林の中にある。イキヤマ御嶽とも。周辺にみえる十数本のフクギの木立を目指して進むと灌木の茂みに小さく開けた土地があり、ガジュマルを背にして香炉が二つ置かれている。ここが御嶽のイベ。祭神は御嶽由来記によれば、「男女神、君あるす、きゆらにやす（君主、立派なニヤズ様）」、「琉球国由来記」では「君アルズ、キヨラニヤズ」とし、航海の守護ともろもろの祈願を成就させる神とされる。往昔、池ノ御嶽にこの二神が天降り、船守りの神となった。中頃の昔、この御嶽の脇御嶽赤津座（あかつざ）の下方に下地（すむず）間切の船の停泊する港があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
