池玉瀾 いけの-ぎょくらん
1727-1784 江戸時代中期の画家。
享保(きょうほう)12年生まれ。文人画家池大雅(いけの-たいが)の妻。柳沢淇園(きえん),のち大雅にまなぶ。山水の扇面画にすぐれる。祇園(ぎおん)の茶店をうけつぎ,夫妻ともに奇行の逸話をおおくのこしている。母百合(ゆり),祖母梶(かじ)はともに歌人。天明4年9月28日死去。58歳。京都出身。本姓は徳山。名は町。別号に松風,遊可。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の池玉瀾の言及
【池大雅】より
…流麗な中に堅牢な構築性を示す独特の書は,江戸書道史上有数のものである。また大雅の妻池玉瀾(1728‐84)も閨秀(けいしゆう)画家として著名で,大雅の教えを受けながらも,その感性豊かな女性特有の柔和な様式は大いに人気を得た。[十便十宜図]【佐々木 丞平】。…
※「池玉瀾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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