精選版 日本国語大辞典 「汽」の意味・読み・例文・類語 き【汽】 〘 名詞 〙 水の蒸発したもの。ゆげ。水蒸気。普通、語素として用いられる。[初出の実例]「湯鑵(ゆがま)滊を漏らして、着車を報する声喨々」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「汽」の読み・字形・画数・意味 汽常用漢字 7画(異体字)6画 [字音] キ・キツ[字訓] ゆげ・ほとんど[説文解字] [字形] 形声声符は气(き)。气はまた乞に作り、古くは气・乞は同字で雲気をいう。水が気化する状態で、また〔詩、大雅、民労〕「民も亦た勞せり。汽(ほとん)ど小康すべし」のように副詞に用いる。〔説文〕十一上に「水涸るるなり」また「或いは曰く、泣(なみだ)下るなり」という。[訓義]1. ゆげ。2. せまる、つきる、かれる。3. ほとんど、ちかい。4. 涙が流れる。[古辞書の訓]〔名義抄〕汽 ツク・ツキヌ・ホトホト・アヤフシ[語系]汽()xit、(幾)kiiは声近く、ともに「ほとんど」の意に用いる。xit、訖・(既)kitも、「ほとんど」「つきる」の意に用いる。[熟語]汽化▶・汽角▶・汽車▶・汽舟▶・汽尽▶[下接語]水汽・滌汽 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報