沖売(読み)おきうり

精選版 日本国語大辞典 「沖売」の意味・読み・例文・類語

おき‐うり【沖売】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 商船問屋を通さず沖合で直接商品を売買すること。また、漁師が漁獲物をすぐ海上で販売すること。
  3. 港湾に停泊中の廻船乗組員乗客に、酒、肴などを売りまわる商人。また、その小船江戸時代には、とくに大坂兵庫などにあった煮売り船一種をいった。

おき‐うろう‥うらう【沖売】

  1. 〘 名詞 〙 沖に停泊している船へ、小船で行って物を売ること。またその人。
    1. [初出の実例]「沖売らう━船へ菓子や日用品を売込みに来る小売商人━の娘が」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android