逍遥（読み）ショウヨウ

デジタル大辞泉

しょう‐よう〔セウエウ〕【^×逍^×遥】

［名］(スル)気ままにあちこちを歩き回ること。そぞろ歩き。散歩。「郊外を逍遥する」
[類語]歩く・ぶらつく・ほっつく・散歩・散策・漫歩・漫遊・巡歴・足任せ・そぞろ歩き・遊歩・行脚あんぎゃ・跋渉ばっしょう・杖を曳ひく

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しょう‐ようセウエウ【逍遙・逍揺】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ( ━する ) 気のむくままにあちこちと遊び歩くこと。そぞろ歩き。散歩。徜徉(しょうよう)。
   1. [初出の実例]「余以暫徃_二松浦之県_一逍遙、聊臨_二玉嶋之潭_一遊覧」(出典：万葉集（８Ｃ後）五・八五三・序文)
   2. 「玉津島にいり給て、そこに遊びせうようし給て」(出典：宇津保物語（970‐999頃）吹上上)
   3. [その他の文献]〔詩経‐鄭風・清人〕
3. ② ( ━する ) 世間の俗事を離れて楽しむこと。
   1. [初出の実例]「若教_二天下_一知_二交意_一、真実逍遙独此秋」(出典：菅家文草（900頃）二・山家晩秋)
   2. [その他の文献]〔荘子‐譲王〕
4. ③ 香木の名。分類は伽羅(きゃら)。香味は酸苦甘鹹。六十一種名香の一つ。この香は、一箇真心、優游自在にして楽しみ遊ぶ心地が「荘子‐逍遙遊」の義に通じるという。〔新札往来（1367）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【逍遥】しようよう（せうえう）

自在にさまよう。〔楚辞、離騒〕く集(いた)らんと欲するも、止(とど)まる無し　聊(しばら)くして以て逍遙せん

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出典　平凡社「普及版 字通」