世界大百科事典 第2版「河越城の戦」の解説 かわごえじょうのたたかい【河越城の戦】 1545年(天文14)から翌年にかけておこなわれた後北条氏と山内・扇谷両上杉氏による武蔵国河越城の争奪戦。河越城は扇谷上杉氏の居城であったが,1537年(天文6)北条氏綱の攻撃をうけ落城,以来,後北条氏の武蔵における前進拠点となっていた。45年10月関東管領山内上杉憲政は関東の諸将を動員して砂久保に陣をとり,河越城を包囲した。城内では北条氏の将,北条(福島)綱成以下3000人が立てこもって抗戦し,上杉方は長陣をしいて兵粮攻めにした。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報