河邨文一郎(読み)カワムラ ブンイチロウ

20世紀日本人名事典 「河邨文一郎」の解説

河邨 文一郎
カワムラ ブンイチロウ

昭和・平成期の詩人,医師 札幌医科大学名誉教授;札幌形成外科病院名誉院長。



生年
大正6(1917)年4月15日

没年
平成16(2004)年3月30日

出生地
北海道小樽市入船町

学歴〔年〕
北海道帝国大学医学部〔昭和15年〕卒

学位〔年〕
医学博士

主な受賞名〔年〕
北海道医師会賞〔昭和31年〕,札幌市民芸術賞(第1回)〔昭和47年〕,北海道新聞文化賞〔昭和50年〕,高木賞〔昭和51年〕,北海道文化賞〔昭和56年〕,勲三等旭日中綬章〔平成2年〕,北海賞開発功労賞〔平成4年〕,日本詩人クラブ賞(第31回)〔平成10年〕「シベリア

経歴
昭和27〜58年札幌医科大学教授。この間、28年から16年間北海道立札幌整肢学院長を兼務した。日本整形外科学会長、国際整形災害外科学会副会長、日本学術会議会員も歴任。小児まひ(ポリオ)の後遺症治療の権威として知られ、肢体不自由児療育と教育に尽くした。傍ら北海道大学在学時代から金子光晴に師事し、金子光晴の会運営委員長。詩誌「核」を主宰。47年札幌五輪の愛唱歌「虹と雪のバラード」を作詞した。詩集に「天地交驒」「湖上薔薇」「物質真昼」「河邨文一郎詩集」「シベリア」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河邨文一郎」の解説

河邨文一郎 かわむら-ぶんいちろう

1917-2004 昭和後期-平成時代の詩人,医師。
大正6年4月15日生まれ。札幌医大教授,北海道整肢学院長などをつとめた。北海道帝大在学中から金子光晴に師事し,「核」を主宰。昭和24年詩集「天地交驩」で北海道文化奨励賞。平成10年「シベリア」で日本詩人クラブ賞。平成16年3月30日死去。86歳。北海道出身。詩集はほかに「山巓の火」「湖上の薔薇」「物質の真昼」,舞踏詩劇「白鳳の華」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android