治にいて乱を忘れず(読み)ちにいてらんをわすれず

故事成語を知る辞典「治にいて乱を忘れず」の解説

治にいて乱を忘れず

事件や事故などがない時でも、万一のことを考えて準備を怠らないこと。

[使用例] 私は治にいてを忘れずという要心深い人間だから、鋼鉄車にはさまれた木造車には決して乗りませんよ[坂口安吾*安吾人生案内|1951]

[由来] 「易経けい・下」に出て来る、孔子のことばから。「君子は、安全なときでも危険を忘れず、生き延びたときでも滅びることを忘れず、『治にして乱を忘れず(の中が平和に治まっているときでも、戦乱のときのことを忘れない)』」とあります。

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精選版 日本国語大辞典「治にいて乱を忘れず」の解説

ち【治】 に いて乱(らん)を忘(わす)れず

(「易経‐繋辞下」の「是故君子安而不危。存而不亡。治而不乱。是以身安、而国家可保也」による) 平和な世の中であっても、つねに戦乱の時を忘れないで、武を練ることをおこたらない。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)五「治(チ)に乱をわすれぬやつは本升(ほんます)屋」

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ことわざを知る辞典「治にいて乱を忘れず」の解説

治にいて乱を忘れず

平和な世の中でも戦乱のときを忘れないで、力を蓄え、備えをおこたらない。また、平穏無事のときも、万一のことを考えて油断しない。

[解説] 「易経―繋辞・下」にあることばによるもの。

〔英語〕If you want peace, prepare for war.(平和を望むなら、戦争に備えよ)

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