沼尻村(読み)ぬまじりむら

日本歴史地名大系 「沼尻村」の解説

沼尻村
ぬまじりむら

[現在地名]藤岡町都賀つが

越名こえな(現佐野市)の水が佐野川となって南流、渡良瀬川に流入する左岸にあり、東は川沼かわぬま新田、西は安蘇あそ高山こうやま(現佐野市)。村名は越名沼の沼尻にあたることによるという。寛正四年(一四六三)と推定される七月二七日の佐野盛綱書状写(正木文書)に「沼尻」とみえる。天正二年(一五七四)一一月二二日、上杉謙信は「佐野・藤岡之間、沼尻」へ進陣し、当地で小山秀綱らと作戦会議を行っている(年未詳一一月二四日「上杉謙信書状写」小田部庄右衛門氏所蔵文書)

沼尻村
ぬまじりむら

[現在地名]深谷市沼尻

利根川右岸の自然堤防上にあり、西から北を小山こやま川、南を備前渠びぜんきよ用水が流れ、小山川対岸は榛沢はんざわ新戒しんがい村。深谷領に所属(風土記稿)。田園簿によれば高一二八石余はすべて畑、旗本江原・戸田の二家の相給で幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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