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円口類 えんこうるい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

円口類
えんこうるい

ヤツメウナギ類とヌタウナギ類に用いられることもある名称。軟骨魚類,条鰭類および肉鰭類(→硬骨魚類)とは起源も体の造りも大いに異なる。体は細長い円筒形で,粘液に富んだ皮膚をもち,はない。

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デジタル大辞泉の解説

えんこう‐るい〔ヱンコウ‐〕【円口類】

軟骨魚類硬骨魚類とともに広義の魚類を構成する一群。現生では最も原始的な魚で、ヤツメウナギ目とヌタウナギ目がある。体はウナギ形で、骨は軟骨。うろこを欠き、粘液に富む。胸びれ・腹びれがなく、背びれ尾びれ・しりびれはつながる。口は円形の吸盤状で、あごがない。嚢状(のうじょう)のえらが6~15対ある。大部分は淡水産、一部が海産。嚢鰓類(のうさいるい)。

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百科事典マイペディアの解説

円口類【えんこうるい】

脊椎動物のうち最も原始的なもので,顎がないため無顎類ともいう。骨格に硬骨がなく,終生脊索をもつ。シルル紀に出現したと考えられ,現存のものには鱗がないが,絶滅した近縁の甲皮類はかたい外部骨格でおおわれていた。
→関連項目魚類

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栄養・生化学辞典の解説

円口類

 無顎類と同義に使われる場合(Agnatha)とその中のメクラウナギなどが属するメクラウナギ目とヤツメウナギが属するヤツメウナギ目をまとめて指す場合(cyclostomes)がある.無顎類は脊索動物門脊椎動物亜門,無顎動物下門をいう.

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世界大百科事典 第2版の解説

えんこうるい【円口類】

脊椎動物のうち,もっとも原始的な形質をもつ無顎口上綱Agnathaに属する魚類(無顎類)はデボン紀末までにほとんど絶滅し,残った現存種を含む唯一の綱が円口類Cyclostomiである。メクラウナギ目,ヤツメウナギ目がこの綱に属する。いずれも体は細長い円筒形で,皮膚は柔軟で,つねに粘液を分泌しているため表面は粘滑であり,うろこはない。口はまるく吸盤状で,上下の両顎骨はない。円口類の名称もこれによる。口の中に角質の歯を備え,他の動物の体表に吸着したうえ,この歯を突出させて肉を食い血液を吸う。

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大辞林 第三版の解説

えんこうるい【円口類】

脊椎動物無顎類のヤツメウナギやメクラウナギの仲間の総称。最も原始的な魚類。一般にウナギ形で骨格は軟骨からなり、鱗うろこ・胸びれ・腹びれ・肋骨・顎骨がない。口は円形の吸盤状ないし漏斗状で、大形魚類に吸いつき歯で穴をあけ、体液や筋肉を餌えさとする。ビタミン A を豊富に含み、食用にもする。 → 無顎類

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

円口類
えんこうるい
CyclostomiCyclostomata

無顎(むがく)上綱Agnathaのなかの現生種に対して用いられていた分類名。動物分類学上、脊索(せきさく)動物門のヤツメウナギ類とヌタウナギ類に属するもっとも原始的な魚類の総称であったが、化石種を含めた分類体系を構築するなかで、ヤツメウナギ類は頭甲綱に、ヌタウナギ類はヌタウナギ綱になった。両類をまとめた円口類は、正式な分類名ではないが、便利な用語として慣習的に使われることがある。しかしこの類の分類体系は研究者によって異なり、きわめて流動的である。この類の体はウナギ型で皮膚は滑らかである。口は円形で吸盤状で、明瞭(めいりょう)な両あごをもたない。えらは袋状で5~15対、外鰓孔(がいさいこう)は1~15対。背びれと尾びれはあるが、胸びれや腹びれはない。魚類に含まれているが、あごに骨がなく、外鼻孔や生殖腺(せん)が無対であるなどの特徴から、現生の魚類とは大きく異なる。この類はそれぞれで古生代に栄えた魚類の特徴を現在も保持している点で「生きた化石」といえる。淡水や海洋に分布し、魚類や大形の水生動物に吸着し、肉をそぎ取るように食べるほか、体液も吸う。このため、サケ・マス類など有用魚類を大量に死滅させることがある。[落合 明・尼岡邦夫]

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