泔坏(読み)ユスルツキ

大辞林 第三版の解説

ゆするつき【泔坏】

ゆする の水を入れる器。古くは土器で、のち漆器・銀器などを用いた。びんだらい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ゆするつき

頭髪を洗いくしけずる水を入れる器。古くは陶製で、のち木製漆塗りや銀製のものがあったが、平安時代には、銀製の椀(わん)に蓋(ふた)をつけ、茶托(ちゃたく)状の台を添え、さらに五葉入角(いりずみ)の形に梨地蒔絵(なしじまきえ)で装飾し、上敷きに紐(ひも)を垂らしている形にしている(『類聚雑要抄(るいじゅうぞうようしょう)』)。また京都御所・清涼殿の朝餉間(あさがれいのま)には諸調度とともにその実物がみられる。なお坏に入れる水には米のとぎ汁が使用されていた。[郷家忠臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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