法照寺(読み)ほうしようじ

日本歴史地名大系 「法照寺」の解説

法照寺
ほうしようじ

[現在地名]和歌山市岩橋

観池山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。文明一八年(一四八六)の紀州来訪を綴った本願寺八世蓮如筆「紀伊国紀行」には「岩瀬といふ所へ一夜とま」るとある。岩瀬は岩橋いわせで、蓮如が投宿したのは湯橋吉良大夫という俗人の家であった。蓮如の教化で真宗に帰依し、岩橋荘安井やすいにあった湯橋家の自庵は元来真言宗の庵室であったが、これを真宗道場とし観池山法正庵となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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