デジタル大辞泉 「法爾」の意味・読み・例文・類語 ほう‐に〔ホフ‐〕【法×爾】 仏語。1 真理にのっとって本来あるがままであること。あるがままの姿。自然じねん。法然ほうねん。2 浄土真宗で、自力を捨て、阿弥陀仏の願力のままに計らわれていること。法然ほうねん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「法爾」の意味・読み・例文・類語 ほう‐にホフ‥【法爾】 〘 名詞 〙 ( 「法として爾(しか)る」または「法として爾らしめる」の意 ) 仏語。① 存在や実践のあり方などが、おのずからそうであること。本来あるがままのすがたをいう。自然。天然。法然。[初出の実例]「唯点二真如一、百界千如、三千性相、法爾具足、無レ所二闕少一」(出典:愍諭弁惑章(847)通舎利弗経劫成仏疑第三)「大方は上下の人の運命も三世の時運も、法爾自然にうつりゆく事なれば」(出典:愚管抄(1220)五)② 真宗で、阿彌陀仏の本願のはたらきに計らわれていること。他力回向の計らいのままにあること。[初出の実例]「法爾といふは如来の御ちかひなるがゆへにしからしむるを法爾といふ」(出典:三帖和讚(1248‐60頃)正像末) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例