洞善院(読み)とうぜんいん

日本歴史地名大系 「洞善院」の解説

洞善院
とうぜんいん

[現在地名]金谷町金谷

巌室いわむろ神社の東方、旧東海道の北にある。金龍山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。初め真言宗の寺院跡に薬師堂があるのみであったが、天正一五年(一五八七)林叟りんそう(現焼津市)の天竜円鑑を請じて開山とし、曹洞宗寺院として開創された。慶長五年(一六〇〇)伊奈忠次から黒印を与えられ、徳川家光から朱印一〇石を与えられたという(榛原郡誌)。「遠淡海地志」では寺領は金谷宿に三石しま村に七石あった。林叟院の末寺で、末寺一一ヵ寺を擁した(遠江国風土記伝)。元禄一二年(一六九九)現在地に移転したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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