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流動資本 りゅうどうしほんcirculating capital

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

流動資本
りゅうどうしほん
circulating capital

資本の1回転においてその価値が全部的に流通する生産資本要素 (労働対象) 。原材料などがその典型である。これに対して工場,機械などのように,1回の生産のたびごとに少しずつその価値が製品に移転し,減耗していくような要素 (労働手段) を固定資本 fixed capitalと呼ぶ。このような流動資本,固定資本の区別は K.マルクスによる定義以来多くの人によって行われている。

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デジタル大辞泉の解説

りゅうどう‐しほん〔リウドウ‐〕【流動資本】

生産資本のうち、1回の生産過程においてその価値全体が生産物に移転するもの。原材料・労働力など。→固定資本

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大辞林 第三版の解説

りゅうどうしほん【流動資本】

原材料などのように、一回の生産過程で全価値が生産物に変わる資本。 ⇔ 固定資本

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世界大百科事典内の流動資本の言及

【回転期間】より

… まず生産資本の循環に例をとってみよう。生産資本には流動資本(たとえば原料)と固定資本(たとえば機械)が含まれ,この両資本は回転期間を異にする。流動資本は1回の生産でその全価値を商品に移転し,また1回の流通で全価値を生産資本として補てんされるから,その回転期間は1生産期間と1流通期間の合計に等しい。…

【固定資本・流動資本】より

…これに対して後者の資本価値は,1回の生産で全面的に新生産物に移転され,したがって1回転でその全価値も補てんされると考えられる。前者が固定資本であり,後者が流動資本である。なお生産資本中の可変資本は,生産資本としては労働力そのものであり,けっして価値移転を行うものではない。…

【生産資本】より

…これに対して労働力は,その購入に投じられた以上の価値額をあらたに形成するものとして,可変資本とよばれる。また,機械や建物などの労働手段と原料などの労働対象はともに不変資本であるが,生産資本としての価値の流通(資本の回転)の相違によって,前者はその価値が何回転かを通じて部分的に回収される固定資本(固定資本・流動資本)に,後者は労働力とともに1回転でその価値をすべて回収される流動資本に分類される。 ところで,産業資本の循環運動をこの生産資本を起点にして表現する生産資本の循環形式(PW′―G′・GWP)によって,一方では不断の生産過程の更新という産業資本の運動の特徴と,他方では再生産に不可欠な生産要素の補塡(ほてん)という流通過程の媒介機能とが,最も端的に表現されるであろう。…

※「流動資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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