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生産資本 セイサンシホン

世界大百科事典 第2版の解説

せいさんしほん【生産資本 productive capital】

マルクス経済学では,生産過程(略してP)において生産要素すなわち労働力(略してA)と生産手段(略してPm)の形態をとる資本を生産資本といい,流通過程で商品(略してW)や貨幣(略してG)の形態をとる流通資本と区別する。 価値の運動体としての資本は,という範式によって示されるように,貨幣・商品・生産要素とたえずその姿をかえながら価値を増殖する。ところが流通過程ではたんに同じ価値額が商品から貨幣へ,あるいは貨幣から商品へと姿をかえるだけなのに対して,生産過程においては生産資本の消費によってより高い価値をもつ商品生産物(略してW′)があらたに生産されるのである。

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大辞林 第三版の解説

せいさんしほん【生産資本】

生産過程で機能する資本。労働力および生産手段の形態をとる。 ↔ 流通資本

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世界大百科事典内の生産資本の言及

【回転期間】より

…資本とは,増殖する価値の運動体であり,その姿を貨幣,商品等に転換しつつ一定期間に利潤を取得するものである。また,このような資本が生産過程を根拠に利潤を取得するようになったものが産業資本であり,したがって産業資本は,たえず貨幣資本(G),生産資本(P),剰余価値を含む商品資本(W′),剰余価値を含む貨幣資本(G′)と形を変えながら増殖運動をくりかえしている。ところで資本の回転期間とは,産業資本が前貸形態の資本すなわち生産資本ないし貨幣資本の形から出発し,再び同じ資本の形に復帰するまでの期間のことを意味している。…

【貨幣資本】より

…現実に運動している資本は,貨幣(事業開始,継続のための資金,種々の準備金,売上金等),生産資本(原材料,機械設備,労働力等),商品(生産物に代表される)の三つの姿をとっている。マルクス経済学ではこの貨幣形態にある資本を貨幣資本と呼び,それが生産資本や商品資本(生産資本と商品資本とをあわせて〈現実資本wirkliches Kapital〉と呼ぶ)に姿態を変え,再び貨幣の姿に戻るまでを貨幣資本の循環としてとらえ,資本主義的生産システム,とくに〈資本〉の運動の特質を明らかにしようとする。…

※「生産資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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