日本歴史地名大系 「浅草芝崎町」の解説 浅草芝崎町あさくさしばざきちよう 東京都:台東区旧浅草区地区浅草芝崎町[現在地名]台東区西浅草(にしあさくさ)三丁目浅草田島(あさくさたじま)町の北にある。明治二年(一八六九)浅草(あさくさ)日輪寺(にちりんじ)門前が改称して成立。同五年日輪寺・天嶽(てんがく)院・称往(しようおう)院の寺地を合併した。その後浅草松葉(あさくさまつば)町のうち旧浅草(あさくさ)東光院(とうこういん)門前と同寺地を編入。町名はかつて日輪寺が芝崎村(現千代田区)にあったことから芝崎道場と称したことにちなむ。時宗日輪寺は時宗惣触頭芝崎道場と号した。往古は天台宗で了円により芝崎村に創建され、それより一〇〇余年後の承平の乱後所縁の者により同所に平将門の墳墓が築かれた。しかしその後墳墓は荒廃し、将門の亡霊が祟りをなすようになった。嘉元年中(一三〇三―〇六)東国を布教中の遊行二代他阿真教が亡霊に蓮阿弥陀仏の法号を授け、供養回向を行ったところ祟りが収まった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by