日本歴史地名大系 「浮島沼・浮島ヶ原」の解説
浮島沼・浮島ヶ原
うきしまぬま・うきしまがはら
富士川による砂洲の形成は今から六、七千年前頃に始まったと考えられる。富士地区での所見であるが、地表から二一・五メートルの深さで南九州鬼界カルデラのアカホヤ(放射性炭素による年代測定で六千四〇〇年前とされた)が存在する。その下半部に青灰色砂層の堆積がみられるので、この層の堆積はアカホヤ降灰の少し前に終了し、これを境に富士川起源の砂礫層が堆積を開始したと考えられている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報