ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海水混合」の意味・わかりやすい解説 海水混合かいすいこんごうmixing in the ocean 水温と塩分の異なる水塊が接しているとき,両方が同じ値を持つように作用することを混合という。海水の性質は基本的には水温と塩分の値により特徴づけられ,水温・塩分は海面を通しての放射・蒸発・降水などの物理過程で,各海域で分類されている。海水の混合は,たとえば水温 T1,塩分 S1の水塊と,水温 T2,塩分 S2の水塊が中層や深層で接しているとすると,混合する海水は水温は T1と T2の間,塩分は S1と S2の間の値をとる。一方,沿岸域や海表面近くでも,混合という語が用いられ,河川水や工場排水,温排水と沿岸水の混合とか,海面から冷却され,水温躍層が徐々に崩壊する過程を,鉛直混合によるなどという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by