海隣寺(読み)かいりんじ

日本歴史地名大系 「海隣寺」の解説

海隣寺
かいりんじ

[現在地名]佐倉市海隣寺町

於茶屋おちややにあり、千葉氏の菩提寺として知られる。千葉山と号し、時宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、治承三年(一一七九)千葉常胤とその一族海辺で月を見た際、異光に気づき、網を入れたところ金色の阿弥陀如来(海上月越如来)を得たといい、文治二年(一一八六)馬加まくわり(現千葉市花見川区)に海隣寺を建立、同像を安置したという。当初は真言の道場であったが、千葉貞胤が一遍に帰依して時宗に改め、他阿真教を中興とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android