最新 地学事典 「消光角」の解説
しょうこうかく
消光角
extinction angle
鉱物の形態上顕著な方向(輪郭や劈開の切断線)と光の振動方向との角。消光位において上記切断線と偏光顕微鏡のニコルの振動方向との角を測ればよい。0°または90°の場合が直消光,そうでない場合が斜消光。Biot-Fresnelの法則を用い,光学的方位と薄片の方向から消光角が求まる。正方・六方晶系ではc軸方向にのびた柱状結晶のc軸に平行な薄片または板状結晶のすべての方向の薄片で直消光。直方晶系では結晶軸の少なくとも一つと平行な薄片で直消光(ただし,c=Yで光軸に垂直に近いと斜消光)。単斜晶系ではb, c軸にのびた結晶のb軸に平行な薄片では直消光(ただし,b軸にのびた結晶の光軸に垂直に近い薄片では斜消光)。他の方向の薄片では消光角はいろいろ。最大消光角(maxi-mum extinction angle)は鉱物の特性で,ほぼc∧Zまたはc∧Xに等しい(まれな例外あり)。c軸にのびたb=Yの結晶(多くの角閃石や輝石)でc軸に平行な薄片では,薄片が(100)から(010)に変わると直消光から急に最大消光角に達し,b=Xまたはb=Zの結晶では直消光からゆっくり最大消光角に達する。また板状結晶で板に垂直にXがあると(雲母)直消光。三斜晶系では一般に斜消光。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

