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消極哲学 しょうきょくてつがく negative Philosophie

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

消極哲学
しょうきょくてつがく
negative Philosophie

ドイツ観念論の哲学者 F.シェリングが使った言葉で,積極哲学に対するもの。シェリングは I.フィヒテの知識学から出発して独自の自然哲学をたて,それを同一哲学として体系化した。しかし以後,ヘーゲル哲学が主流をなすに及んで,ヘーゲル哲学への批判を介して,絶対者としての神の超越性を強調するにいたり,この超越性を論理的媒介の内へと解消してしまうようなヘーゲル哲学,および,その基礎となったと自認するおのれの同一哲学は単に理論的に神の存在を想定するだけで,決して超越としての神の現存へはいたり得ないという意味で消極的な哲学であると考えた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

消極哲学
しょうきょくてつがく
negative Philosophieドイツ語

後期シェリングの用語。ものの本質を問うだけで実存にまで至りえない従来のすべての哲学をいう。本質は実存の消極的条件にすぎないから、こうした哲学は偏頗(へんぱ)であるが、本来の積極哲学に到達するためには不可欠であるとされる。[藤澤賢一郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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