消魂(読み)ショウコン

デジタル大辞泉 「消魂」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こん〔セウ‐〕【消魂/×銷魂】

驚きや悲しみのあまり、気力を失うこと。
かの―も、この怨恨も」〈蘆花不如帰
我を忘れて物事にふけること。

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精選版 日本国語大辞典 「消魂」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こんセウ‥【消魂・銷魂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悲しんですっかり元気を失うこと。悲しみにうち沈むこと。
    1. [初出の実例]「道俗之慕別、黯然として消魂」(出典金沢文庫古文書‐元徳三年(1331)六月一一日・為故若宮顕弁僧正廻向文(八・六一四一))
    2. 「敵も、味方も、彼銷魂(セウコン)も、此怨恨も、暫し征清戦争の大渦に巻込れつ」(出典:不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉中)
    3. [その他の文献]〔天宝遺事‐下〕
  3. すっかり驚いてしまうこと。びっくりすること。
    1. [初出の実例]「巳剋大地震、諸人消魂、希代之動也」(出典:師郷記‐応永三二年(1425)一一月五日)
  4. われを忘れて感動にひたりきること。恍惚となること。〔哲学字彙(1881)〕

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普及版 字通 「消魂」の読み・字形・画数・意味

【消魂】しよう(せう)こん

心が消え入る。唐・毋潜〔宋秀才を送る〕詩 長劍、天外に倚(よ)り 短書言盈(み)つ 秋風に一たび別す 江上、(あん)として魂す

字通「消」の項目を見る

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