深尾韶(読み)フカオ ショウ

20世紀日本人名事典 「深尾韶」の解説

深尾 韶
フカオ ショウ

明治〜昭和期の社会運動家 ボーイスカウト日本連盟先達



生年
明治13(1880)年11月12日

没年
昭和38(1963)年11月8日

出生地
静岡県(現・静岡市追手町)

学歴〔年〕
小島尋常小学校〔明治24年〕卒

経歴
明治25年監獄給仕、ついで裁判所雇となったが、30年より代用教員として静岡県や北海道で働く。社会主義に近づき平民社伝道行商に出ることを決意して、38年富士川小学校を退職。39年日本社会党結党、堺利彦宅に起居して「社会主義研究」などを編集。その後「光」「平民新聞」などを刊行。40年運動を離れた。その後地方新聞記者などをしながらボーイスカウト運動の普及に力を尽し、大正3年静岡少年団を発会、12年少年団日本連盟常任理事。21年(財)報恩会静岡分会長。28年ボーイスカウト日本連盟より、「先達」の称号がおくられた。著書に「少年軍団教範」「ボーイスカウト読本」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「深尾韶」の解説

深尾韶 ふかお-しょう

1880-1963 明治-大正時代の社会運動家。
明治13年11月12日生まれ。平民社にはいり,伝道行商に参加。明治38年堺利彦の由分社にはいり「家庭雑誌」などを編集,39年堺と日本社会党を創設。のち社会主義運動からはなれ,女性解放をとなえる。ボーイスカウト運動の日本への導入にもつくした。昭和38年11月8日死去。82歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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