清まはる(読み)キヨマワル

デジタル大辞泉 「清まはる」の意味・読み・例文・類語

きよ‐まわ・る〔‐まはる〕【清まはる/浄まはる】

[動ラ四]
物忌みして身を清く保つ。潔斎する。
「この人々もみな精進し、―・りてあるに」〈浮舟
清くなる。
「今は泣きののしるとも、事の―・らばこそあらめ」〈落窪・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「清まはる」の意味・読み・例文・類語

きよ‐まわ・る‥まはる【清まわる・浄まわる】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 潔斎する。ある期間、飲食行為などを慎んで、身心を清らかに保つ。物忌みをする。
    1. [初出の実例]「敢て、諸の氏姓(かはね)の人等、沐浴(ゆあみ)斎戒(キヨマハリ)て、各盟神探湯(くかたち)為よ」(出典日本書紀(720)允恭四年九月(図書寮本訓))
  3. 清くなる。潔白になる。また、女性の月経が終わる。清まる。
    1. [初出の実例]「さて、五日ばかりにきよまはりぬれば、また堂にのぼりぬ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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