デジタル大辞泉
「清め」の意味・読み・例文・類語
きよめ【清め/▽浄め】
1 よごれを除き、清浄にすること。
「まだ―もやらぬ火皿のマッチ巻莨の骸と共に」〈蘆花・不如帰〉
2 罪やけがれなどの不浄を取り除くこと。また、その役割をするもの。「―の火」「お―」
[類語]潔斎・斎戒
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きよめ【清・浄】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「きよめる(清)」の連用形の名詞化 )
- ① ( ━する ) 清めること。けがれやよごれを取り除くこと。
- [初出の実例]「ここにはしばしは住まじ。二条の殿に住まん。いきて格子あげさせよ、きよめせよ」(出典:落窪物語(10C後)二)
- ② 不浄を取り除くもの。水、火、塩など。現在では「おきよめ」の形で、葬儀の参会者に配る塩についていうことが多い。
- [初出の実例]「かねて言はぬ事か、滌がずは祈れ。きよめには物が多く要らんずるぞ」(出典:義経記(室町中か)七)
- ③ 不浄のもの、特に動物の死体などをとりかたづけることを業とした者を指していった語。
- [初出の実例]「依レ非二私宅一、為レ不レ令レ穢二其所一、未レ死之時、語二清目一、令レ置二郭外一畢」(出典:台記‐久寿元年(1154)四月二日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の清めの言及
【塩】より
… 塩はまた,とりわけ聖書において高い象徴性をもって語られている。そこでは神と人との間に不壊(ふえ)にして聖なるきずなが〈塩の契約〉ということばで表され(《民数記》18:19,《歴代志》下13:5など),ヤハウェ自身が供物に塩を加えることを命じ(《レビ記》2:13,《エゼキエル書》43:24),さらに塩によって悪しき水を清め,死と流産の穢(けがれ)をはらう(《列王紀》下2:20)ことが述べられている。新約聖書の有名な一句〈汝らは地の塩なり〉も以上のような旧約における不変の契り,神の食物,浄化力の象徴としての塩のイメージが重層的に内面化されたものとして読むことができよう。…
※「清め」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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