ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清水宏保」の意味・わかりやすい解説
清水宏保
しみずひろやす
スピードスケート選手。1993年2月,18歳にしてワールドカップ男子 500mで初出場・初優勝という快挙を達成した。オリンピック冬季競技大会には,1994年リレハンメル・オリンピック冬季競技大会から 2006年トリノ・オリンピック冬季競技大会まで 4大会連続で出場。なかでも 1998年長野オリンピック冬季競技大会では 500mで金メダルに輝き,1000mでも銅メダルを獲得した。オリンピック冬季競技大会のスピードスケート競技での金メダル獲得は日本選手初。2002年ソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会の 500mは優勝選手に 0秒03及ばず,銀メダルに終わった。大柄な選手が有利とされるスピードスケート界の常識を覆し,身長 162cmと小柄でありながら 500mで世界記録(自己ベスト 34秒32)を 4度も更新。スタートでの鋭い飛び出しは「ロケットスタート」と呼ばれた。また,世界距離別選手権大会では金メダル 5個(すべて 500m),ワールドカップの 500m通算 34勝は日本人最多で,世界歴代 3位(2013時点)。2010年3月に現役引退を発表した。
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