清澄村
きよすみむら
[現在地名]天津小湊町清澄
房総丘陵の山間部にある山村で、清澄寺参道に沿う急傾斜地に階段状に民家が密集する。南は坂本村、北は上総国四方木村。天津村から丘陵を越え四方木村を経て小櫃川沿いに上総久留里(現君津市)方面へ通じる道があり、清澄寺参道はこの道から分れている。建治二年(一二七六)正月一一日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)に「東条左衛門景信か悪人として、清澄のかいしゝ等をかりとり、房々の法師等を念仏者の所従にしなんとせし」とあり、日蓮仇敵の東条地頭景信の悪行が非難されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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