渋川遺跡(読み)しぶかわいせき

日本歴史地名大系 「渋川遺跡」の解説

渋川遺跡
しぶかわいせき

[現在地名]矢巾町東徳田

JR東北本線矢幅やはば駅南東約二キロに位置。徳丹とくたん城跡の南東一キロで、北上川沿いの都南となん段丘上にある。標高約一〇七メートル。発掘調査は昭和六一年(一九八六)に行われ、遺構として奈良時代竪穴住居跡三七棟、平安時代竪穴住居跡二九棟、溝跡二条、土壙二五基などが検出された。竪穴住居跡は時期的には八世紀初頭の奈良時代前半のものが多く、八世紀後半の奈良時代末期に減少し、一〇世紀の平安時代中期になって急増する。


渋川遺跡
しぶかわいせき

[現在地名]茅野市北山 笹平

北八ヶ岳西斜面の中腹、渋川とさかさ川の合流点付近の標高約一六〇〇メートル台の台地上に数ヵ所確認された先土器時代ナイフ形石器文化の遺跡群。

昭和三一年(一九五六)から四回調査され、三区分される石器編年が明確にされた。中型ブレイドと縦長剥片(I)、ナイフ形石器(II)、尖頭器(III)をそれぞれ中心とする文化である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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