渋草(読み)シブクサ

精選版 日本国語大辞典 「渋草」の意味・読み・例文・類語

しぶ‐くさ【渋草】

  1. 〘 名詞 〙しぶくさやき(渋草焼)
    1. [初出の実例]「八雲塗りとか渋草の茶碗とかばかり揃えてるんだ」(出典:野菜売りの声(1969)〈坂上弘〉)

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日本歴史地名大系 「渋草」の解説

渋草
しぶくさ

[現在地名]面河村杣野

杣野そまの村内の小字。現面河村の中心地で、村役場・中学校などがある。渋草のうち中里成なかさとなる地区は戸数わずかに一二戸の静かな山里であるが、江戸時代中期からの「鬼のこんごう」という年中行事が現在もなお続いている。正月一六日、村中の人がその年の頭屋の家に集まり、全員で「ナンマイダブツ、ナンマイダブツ」と念仏を唱えながら、一升枡に盛られている米の飯を一六膳の箸でつつく。この一六膳の箸は、お経を唱えている人たちを守る十六善神になぞらえているという。男の子たちは一〇キロあまりもの藁を使って縦七〇センチ、横五〇センチ、厚さ五センチもある大草履をつくり、割石わりいし川に注連縄約四〇メートルを渡して、大草履と、念仏の時に用いた長さ三〇センチの三椏でつくった一六膳の箸をつるす。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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