コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

坂上弘 サカガミヒロシ

3件 の用語解説(坂上弘の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

さかがみ‐ひろし【坂上弘】

[1936~ ]小説家。東京の生まれ。「内向の世代」の作家の一人。会社勤務のかたわら執筆活動を続け、定年退職後、慶応通信(現慶応義塾大学出版会)社長に就任。「優しい碇泊(ていはく)地」で芸術選奨文部大臣賞受賞。他に「初めの愛」「田園風景」「台所」など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

坂上弘 さかがみ-ひろし

1936- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和11年2月13日生まれ。慶大在学中の昭和34年「ある秋の出来事」で中央公論新人賞。理研光学(現リコー)につとめる。56年「初めの愛」で芸術選奨新人賞,平成4年「田園風景」で野間文芸賞,9年「台所」で川端康成文学賞など,受賞多数。三田文学編集長を経て,慶応義塾大学出版会社長。近親との葛藤(かっとう)をほりさげ,「内向の世代」の作家のひとりといわれる。平成18年日本文芸家協会理事長。20年芸術院会員。東京出身。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

坂上弘
さかがみひろし
(1936― )

小説家。東京生まれ。慶応義塾大学哲学科卒業。1960年(昭和35)大学卒業と同時に理研化学(現リコー)に就職、入社後も執筆活動を続け、95年(平成7)定年退職後、慶応通信(現慶応義塾大学出版会)社長に就任。在学中山川方夫(まさお)に勧められ『三田(みた)文学』に『息子と恋人』(1954)を発表、芥川(あくたがわ)賞候補となる。『ある秋の出来事』(1959)で中央公論新人賞受賞。『野菜売りの声』(1969)、『朝の村』『早春の記憶』(ともに1971)などで近親間の葛藤(かっとう)のなかで凝視した自己の内面を、透徹した文体で描く。そのほか、作者自身が企業人であった体験も交えて、処世の悲哀や安息の境地も作品世界に定着させた。それは『優しい人々』(1976)、『故人』(1979)、『初めの愛』(1980。芸術選奨新人賞)、『杞憂夢(きゆうむ)』(1984)、『優しい碇泊(ていはく)地』(1991。読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『田園風景』(1992。野間文芸賞)、『台所』(1997。川端康成文学賞)、『啓太の選択』(1998)などにさらに昇華される。ほかに独特な味わいの紀行文『遠い国・遠い言葉』(1979)、『私の旅行鞄(かばん)から』(1983)、また企業人としての率直な感慨を綴(つづ)った『残照の山を降りて』(1995)というエッセイ集などがある。[金子昌夫]
『『優しい碇泊地』(1991・福武書店) ▽『田園風景』(1992・講談社) ▽『台所』(1997・新潮社) ▽『啓太の選択』(1998・講談社) ▽『百日の後』(講談社文芸文庫) ▽『優しい人々』(講談社文庫) ▽『初めの愛』(講談社文庫) ▽『ある秋の出来事』(旺文社文庫・中公文庫) ▽『早春の記憶』(集英社文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

坂上弘の関連キーワード赤江瀑重兼芳子三田誠広石和鷹石井代蔵稲見一良林郁広瀬仁紀山下惣一山田智彦

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

坂上弘の関連情報