渡場村(読み)わたりばむら

日本歴史地名大系 「渡場村」の解説

渡場村
わたりばむら

[現在地名]安田町渡場

阿賀野川右岸に位置し、北と東は六野瀬ろくのせ村、西は新保しんぼ村。建武三年(一三三六)二月二日の大見能登権守代加治岡政光軍忠状(大見水原氏文書)に「白河庄渡合合戦之時」とあり、同二年一二月二五日に政光は加地景綱に属して南朝方の白河為氏らと戦っているが、この「渡合」を「大日本地名辞書」は当地にあてる。近世に入って村上藩領となり、寛文一三年(一六七三)の組々村数并高付大庄屋付(大滝家文書)では保田組に属した。貞享元年(一六八四)郷村高辻帳では高一四石九斗余。宝永七年(一七一〇)幕府領となり、明和二年(一七六五)の石瀬代官所村々高辻帳(北条一也氏蔵)によれば新保組に属し、高一〇〇石八斗余。


渡場村
わたしばむら

[現在地名]松山町山寺やまでら

外里とのさと村の南にあり、西は最上川を境に福原ふくわら(現東田川郡余目町)。渡場新田とも称した(旧高旧領取調帳)。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高一六石余。寛永元年庄内高辻帳では高一二〇石余。天保一五年(一八四四)には免三ツ五厘、家数四(「高辻并留」松山町資料館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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