渡海造(読み)とかいづくり

精選版 日本国語大辞典 「渡海造」の意味・読み・例文・類語

とかい‐づくり【渡海造】

〘名〙 近世和船の一形式。主要な港と港を定期的に往来して貨客輸送にあたる渡海船特有の形式で、大型のものは四~五百石積で上に大きな屋形を設けて旅客を乗せ、船底荷物を積む。大坂~北九州間に就航した小倉渡海はその代表的なもの。とうかいづくり。とかい。
浄瑠璃祇園女御九重錦(1760)一「新宮の浜先につなき捨てたる渡海(トカイ)づくり」

とうかい‐づくり【渡海造】

〘名〙 「とかいづくり(渡海造)」の変化した語。
※浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)一「廿五段のとうかいづくり、金物づくめに七百余騎四十八丁櫓を立て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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