渡烏(読み)ワタリガラス

デジタル大辞泉 「渡烏」の意味・読み・例文・類語

わたり‐がらす【渡×烏】

カラス科の鳥。大形で、全長61センチくらい。全身黒く、尾はくさび形。ユーラシア北アメリカに広く分布日本には冬鳥として少数北海道渡来

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精選版 日本国語大辞典 「渡烏」の意味・読み・例文・類語

わたり‐がらす【渡烏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空を渡っていく烏。ねぐらへ帰る烏。
    1. [初出の実例]「折も折とてかしましく、渡り烏か知らねども」(出典:歌舞伎・彩入御伽草(1808)辻堂の場)
  3. カラス科の鳥。全長五〇~六五センチメートル。カラス科では最も大きい。全身黒色で喉の羽毛が長い。北半球に広く分布するが、日本では冬季、北海道オホーツク海沿岸に少数渡来し、打ち上げられた魚などを食べているのが見られる。〔生物学語彙(1884)〕

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