渺(漢字)

普及版 字通 「渺(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] ビョウ(ベウ)
[字訓] はるか・ひろい

[字形] 形声
声符は眇(びよう)。眇に微妙・渺遠の意がある。〔説文新附〕十一上に「(べう)は大水なり」と訓し、の一体として「或いは渺に作る」とする。〔玉〕は(すい)部に属し、水部に別に渺をあげて「水長きなり」という。声義は同じであるが、異なる字として用いられていたのであろう。は水の瀰漫(びまん)する意に、渺は渺・渺遠など、ことの際涯のない状態についていう。

[訓義]
1. はるか、とおい、ひろい。
2. かすか。
3. 小さい、わずか。

[古辞書の訓]
字鏡集〕渺 ハルカナリ

[語系]
渺・眇・秒・杪・妙・miは同声。秒・はおおむね微小の意に、渺は渺・渺遠の意に用いる。

[熟語]
渺遠渺小・渺然渺漠・渺渺瀰渺渺・渺渺漫渺冥・渺渺緜・渺
[下接語]
雲渺・煙渺・浩渺・波渺・瀰渺・縹渺・渺・渺・杳渺・窈渺


12画

(異体字)渺
12画

[字音] ビョウ(ベウ)
[字訓] はるか・ひろい

[説文解字]

[字形] 会意
三水に従う。〔説文新附〕十一上に「大水なり」とあり、「或いは渺に作る」とあって、渺と同字漫など双声連語として用いることが多い。水のはてしなく広いさまをいう。

[訓義]
1. ひろいみず、おおみず。
2. はるか、ひろい、おおきい。

[古辞書の訓]
名義抄 ハルカナリ・オホイナリ・ヒロシ・タタフ・オホミヅ・ソニカケ 〔字鏡集〕 ヒロシ・タタフ・オホミヅ・ハルカナリ・オホイナリ・タマリミヅ

[熟語]

[下接語]
・浩

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報