渾天(読み)こんてん

精選版 日本国語大辞典 「渾天」の意味・読み・例文・類語

こん‐てん【渾天】

〘名〙 円形をなしている天の全体天空(てんくう)
田氏家集(892頃)下・後九日到菊花「渾天星隕応地、祭水琮沈欲流」 〔漢書‐揚雄伝〕
[補注]古代中国の宇宙構造論として、傘(蓋)のような形をしているとする「蓋天説」と、球状と考える「渾天説」とがあった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「渾天」の読み・字形・画数・意味

【渾天】こんてん

天地卵黄卵白のように、天が地を包摂するとする説。〔三国志、呉、陸績伝〕軍事りと雖も、廢せず。渾天の圖を作る。

字通「渾」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報