湯長谷陣屋跡(読み)ゆながやじんやあと

日本歴史地名大系 「湯長谷陣屋跡」の解説

湯長谷陣屋跡
ゆながやじんやあと

[現在地名]いわき市常磐下湯長谷町

東西に延びる台地東端に築かれ、南北は天然の要害をなしている。戦国期の館跡を利用したもので、七五間に八〇間の単郭式の敷地で高さ四、五尺の土居、幅約二間の堀で囲まれ、東側に表門があり、北側にも門があった。現在磐崎いわさき中学校の敷地となっている。家中の屋敷地は五町四方。文政一〇年(一八二七)の「浴陸奥温泉記」に「陣屋ハ林中ニアリテ見エズ、家士ノ宅三十七八アリト云フ」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android