金戒光明寺(読み)コンカイコウミョウジ

  • こんかいこうみょうじ コンカイクヮウミャウ‥
  • こんかいこうみょうじ〔コンカイクワウミヤウ〕
  • 金戒(こんかい)光明寺

百科事典マイペディアの解説

京都市左京区にある浄土宗の大本山。黒谷(くろたに)とも。法然(ほうねん)が信空(しんくう)に付与した白川本房の旧址といい,寺宝に法然真筆という一枚起証文を伝える。室町時代清浄華(しょうじょうけ)院の末寺となったが,宗祖遺跡に対する信仰の高まりにより寺勢を伸ばし,1610年紫衣(しえ)を勅許され清浄華院から独立。

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世界大百科事典 第2版の解説

京都市左京区にある浄土宗の大本山。山号は紫雲山。新黒谷ともいう。法然が信空に付与した〈白川本房〉の旧址と伝える。5世恵顗(えぎ)のとき堂舎が整い光明寺と称し,8世運空が後光厳天皇円頓戒を授け,天皇から〈金戒〉の2字を賜ったという。室町時代になって清浄華院(しようじようけいん)の定玄が当寺の住職を兼ねて以来,相ついで清浄華院の住持兼任または退隠しており,当寺はおのずと清浄華院の末寺の位置につくようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京都市左京区黒谷(くろだに)町にある浄土宗の大本山。紫雲山(しうんざん)と号する。浄土宗祖源空(法然(ほうねん))が1175年(安元1)、叡山(えいざん)西塔の黒谷より念仏説法のためにここにきて、草庵(そうあん)を結んだのを始めとする。このためこの地は新黒谷とよばれ、当寺も黒谷と称される。5世恵顗(えぎ)のとき初めて仏堂や御影(みえい)堂が整えられ寺基がなった。開創の際の瑞相(ずいそう)により紫雲山光明寺と命名、8世運空が後光厳(ごこうごん)天皇の戒師を勤め、金戒の二字を賜って現寺号となった。堂舎はいくたびかの火災で焼失したが再建され、とくに源空の坐像を安置する御影堂は1944年(昭和19)に京大教授・博士天沼俊一の設計により新たに建設された。什宝(じゅうほう)に源空遺作の「一枚起請文(きしょうもん)」(鎌倉期書写)や、「山越阿弥陀(やまごしあみだ)図」および「地獄極楽図屏風(ごくらくずびょうぶ)」(鎌倉時代、以上2点は国重要文化財)などがある。墓域には春日局(かすがのつぼね)や山崎闇斎(あんさい)の墓、幕末に京都守護職の本陣が置かれた名残(なごり)を示す会津藩主松平公本陣旧趾(きゅうし)などがある。

[森 章司]


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精選版 日本国語大辞典の解説

京都市左京区黒谷町にある浄土宗の寺。浄土宗四カ本山の一つ。山号は紫雲山。安元元年(一一七五)法然が草庵を結び光明寺と称し、八世運空のとき現名に改称。織田・豊臣・徳川氏の保護をうけた。黒谷。新黒谷。黒谷本山。

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