源兵衛村(読み)げんべえむら

日本歴史地名大系 「源兵衛村」の解説

源兵衛村
げんべえむら

[現在地名]新宿区高田馬場たかだのばば一―二丁目・西早稲田にしわせだ二―三丁目

戸塚とつか村の東に位置し、東は下戸塚村、南は諏訪すわ村、東流する神田上水を隔てて北は下高田しもたかだ(現豊島区など)。「風土記稿」によると、戸塚村の源兵衛が開発した村で、元禄(一六八八―一七〇四)以降に戸塚村から分離独立したという。化政期の家数は二八、「御鉄炮玉薬組同心及其筋のもの」の大縄給地で、村内に松平志摩守(一町七反余)・伊藤弥平太(一町六反余)・土屋氏(三反余)など武家抱屋敷七ヵ所があった。


源兵衛村
げんべえむら

[現在地名]掛川市大野おおの

奥野おくの(逆川)沿いにあり、東から南は大向おおむかい村。源兵衛という旧家が開墾した地といわれる(掛川誌稿)。文禄二年検地高目録に村名がみえ、高四一石余。正保郷帳では田方二六石余・畑方一一石余、幕府領元禄郷帳では高五二石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領、八幡領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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