戸塚村(とづかむら)とは？意味や使い方

日本歴史地名大系「戸塚村」の解説

戸塚村
とづかむら

埼玉県：川口市
戸塚村

[現在地名]川口市戸塚一―六丁目・東川口（ひがしかわぐち）一―六丁目・戸塚東（とづかひがし）一―四丁目・戸塚鋏町（とづかはさみちよう）・戸塚境町（とづかさかいちよう）・北原台（きたはらだい）一丁目・戸塚

大門（だいもん）町および北原（きたはら）村（ともに現浦和市）の飛地行衛（ぎよえ）の東に位置し、大宮台地南端の鳩ヶ谷支台とその裾野に広がる低地に立地する。村の南西端を南北に日光御成道が通り、その中間に一里塚がある（風土記稿）。東は南流する綾瀬川を挟んで埼玉郡越巻（こしまき）村（現越谷市）。東寄りを伝右（でう）川が南流する。「風土記稿」によれば、当地の竜賀（りゆうが）山は天正年中（一五七三―九二）忍（おし）城（現行田市）城主成田氏の麾下小宮山弾正介忠孝の住した塁跡と伝え、曲輪や堀の遺構などが残っていたという。天正一〇年の成田家分限帳によれば忠孝は二〇〇貫文の地を領しており、当地もそのなかに含まれていたと考えられる。

田園簿では田一千二八一石余・畑三三七石余、幕府領。ほかに山銭永七五〇文と三仏（さんぶつ）寺領三〇石がある。以後三仏寺領を除いて幕末まで幕府領であったと思われる（改革組合取調書など）。元禄郷帳では高一千一三三石余で、ほかに当村枝郷として壱本木（いちぽんぎ）一四二石余・佐藤（さとう）新田一四一石余が高付されている。幕末の改革組合取調書では高一千四三四石余とあり、両枝郷は当村の内に含まれている。

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戸塚村
とつかむら

[現在地名]矢祭町戸塚

山野井（やまのい）村・金沢（かなざわ）村の北、久慈（くじ）川東岸の平地と後背丘陵に立地。戸塚・山崎（やまざき）の二集落からなり、戸塚は水戸街道の宿駅。字上野平（うえのだいら）に縄文時代の遺跡がある。永和三年（一三七七）一一月二五日の結城朝治譲状（結城神社文書）に「山井内とつかの村」とみえ、中世には山井（山野井）のうちで、当村ほかは朝治一期ののち寺や庵に寄進するため、ひこ夜叉への譲与分から除かれている。近世初期には東舘（ひがしだて）村に属していたが、慶長三年（一五九八）宿場として町割がなされ（文化五年「万品々覚帳」石井家文書）、同一三年に分村したという（天明八年「御巡見様案内帳」藤井家文書）。正保郷帳によると高四八八石余、うち田二六三石余・畑二二五石余。

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戸塚村
とつかむら

愛知県：一宮市
戸塚村

[現在地名]一宮市大和（やまと）町〈戸塚（とつか）・苅安賀（かりやすか）・宮地花池（みやじはないけ）〉

東は妙興寺（みようこうじ）村・於保（おぼ）村、北は苅安賀村・宮地花池村に接する。「寛文覚書」に家数四七・人数二九三とある。

大永―享禄（一五二一―三二）頃と推測される万徳寺領地帳（万徳寺文書）には「三段壱町四百代」とか、「五段　四百代分銭弐貫文　源左衛門入道方」として「とつか」の村名がみえ、さらに貞治六年（一三六七）九月二六日の高階直経等売券（妙興寺文書）のなかに「東南基村内西北縄手」「東保領、南橋免、西北墓村内」と土地の四至を示した個所に、基（とつか）・墓（とつか）とあり、戸塚村に比定される。

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戸塚村
とつかむら

[現在地名]新宿区高田馬場（たかだのばば）三―四丁目・百人町（ひやくにんちよう）四丁目など

西大久保（にしおおくぼ）村・大久保百人組屋敷地・柏木（かしわぎ）村の北に位置し、東は源兵衛（げんべえ）村と諏訪（すわ）村。村の西から北を流れる神田上水（神田川）を小滝（おたき）（御滝）橋で西に渡れば上落合（かみおちあい）村、田島（たじま）橋で北に渡れば下落合村であった。江戸市中から高田馬場を経て村の中央を横切る道は村内で分岐し、小滝橋を渡ってさらに西へ進めば青梅（おうめ）・所沢方面に通じ、田島橋を渡って北進すれば川越へとつながっていた。天正一一年（一五八三）に牛込平四郎は父宮内少輔から譲られた「富塚村」などの所領を北条氏より安堵されている（同年六月五日「北条家朱印状写」牛込文書）。

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