漆萱村(読み)うるしがやむら

日本歴史地名大系 「漆萱村」の解説

漆萱村
うるしがやむら

[現在地名]下仁田町西野牧にしのまき

小坂おさか川上流右岸に位置し、対岸は上小坂村、西は高石たかいし峠で根小屋ねごや村と接する。近世はおおむね幕府領西牧領分であった。文禄三年(一五九四)検地に際し、同二年に設置された西牧さいもく関所の抜道筋にあたるために同領分として残ったという(年未詳「西牧関所由緒書」小林文書)。当村の小左衛門は抜道番人とされ、他領の者の山入りと通行の監視に勤めた(元禄一七年「関所抜道禁止願」市川文書)。寛文郷帳には「漆谷村」とあり、高三石八斗余はすべて畑方で、御巣鷹山があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android