澎湖諸島(読み)ほうこしょとう

精選版 日本国語大辞典 「澎湖諸島」の意味・読み・例文・類語

ほうこ‐しょとう ハウコショタウ【澎湖諸島】

中国南東部、台湾海峡中にある群島の名。澎湖・漁翁白沙など六四の島からなる。一九世紀以降、軍事上の要地として注目されている。漁業およびサツマイモ・ラッカセイ栽培が主。日清戦争により日本領土となったが、第二次世界大戦後中国に返還

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デジタル大辞泉 「澎湖諸島」の意味・読み・例文・類語

ポンフー‐しょとう〔‐シヨタウ〕【澎湖諸島】

中国南東部、台湾海峡にある諸島台湾の澎湖県に所属し、澎湖・漁翁・白沙など90の島からなる。漁業やサツマイモ・ラッカセイ栽培が盛ん。1895年日本に割譲されたが、第二次大戦後に中国に返還。ほうこ諸島。

ほうこ‐しょとう〔ハウコシヨタウ〕【澎湖諸島】

ポンフー諸島

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「澎湖諸島」の解説

澎湖諸島
ほうこしょとう

ポンフー諸島。台湾海峡中にある群島。台湾の西方50kmの海上に位置し,64の島々からなる。明代には泉州府晋江県に属したが海賊の拠点でもあった。1622年マカオ攻撃に失敗したオランダ人が馬公(まこう)に上陸し築城したが,明の官憲阻止にあい,24年撤去。のち鄭成功(ていせいこう)が厦門(アモイ)から移り,台湾を占領,その子の経が砲台をおいた。83年清が攻略し鄭氏を倒した。明代末・清代初めの頃には戦乱を避けて漳州・泉州の住民が多数移住した。19世紀から列強が戦略的要地として注目し,清仏戦争ではフランス艦隊が島を封鎖し,日清戦争では日本が占領した。主島にある馬公は良港で,日本統治下では海軍の要港だった。第2次大戦後中国に返還。

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