濛気(読み)モウキ

デジタル大辞泉 「濛気」の意味・読み・例文・類語

もう‐き【×濛気/×朦気】

もうもうと立ちこめる霧やもや。
心の晴れないこと。気のふさがること。
心地の―するとて」〈太平記・二〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「濛気」の意味・読み・例文・類語

もう‐き【濛気・朦気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 濛々と立ちこめる気。
    1. [初出の実例]「従来空船は軽気を盈て、空中の薄き蒙気に平均せしめて、上騰する工夫にて、其目的は上騰するにあり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  3. ( ━する ) 気のふさがること。心気の鬱陶すること。また、気持のぼんやりすること。
    1. [初出の実例]「蒙気さして心底みだりかはしき折は、いかにもよまんと案ずれども、有心躰出来ず」(出典:毎月抄(1219))
  4. 病気
    1. [初出の実例]「公方様蒙気、何様御座候哉」(出典醍醐寺文書‐(年月日未詳)・准三宮道意書状)
  5. も(喪)
    1. [初出の実例]「御朦気中に付、歳暮・年始御規式無之」(出典:葉隠(1716頃)五)

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