烏薬(読み)ウヤク

関連語 ようえき 名詞

精選版 日本国語大辞典 「烏薬」の意味・読み・例文・類語

う‐やく【烏薬】

  1. 〘 名詞 〙 クスノキ科の常緑低木。中国原産で日本の暖地山地にも野生する。高さ約三メートル。葉は薄い革質の広楕円形で先がすぼまっており、三本の主脈がはっきりしている。若葉のころは長くて柔らかい毛がある。雌雄異株で、春、淡黄色の小さい花が葉腋(ようえき)にかたまって咲く。実は長さ一センチメートルぐらいの楕円形で、緑色から赤褐色を経て黒く熟し、油がとれる。根は暗褐色の長い塊状で香気をもち、健胃剤とする。かめばの木。てんだいうやく。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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