イタリアのノーベル賞詩人E・モンターレの処女詩集。1925年に、反ファシズムの思想家P・ゴベッティが出版した。20世紀イタリア詩の主流エルメティズモの最高傑作の一つ。詩人の生まれ故郷ジェノバと、別荘のあったリグリア西海岸の景勝の地モンテロッソの風土を中心に、徹底した無の感覚を基盤にして、苦い精神の世界を歌った。とくに、連作『地中海』は、海に落ち込む崖(がけ)、潮風に身をよじる老松、鋭い叫び声を残して飛び去る鳥などを題材に選び、重く深い韻律のうちに美を封じ込めて、規模の雄大な詩的世界を展開する。そして詩の行間に、透き通った烏賊の骨にも似て、青白い虚無の影が浮かび上がってくる。
[河島英昭]
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新