…〈烏金〉と書いて〈しゃくどう〉また〈うきん〉と読み,また紫金(しきん)ともいう。銅に6~7%の純金とわずかな白目(しろめ)(アンチモンを主としヒ素を含んだ金属)を加えた合金。…
…手形割引,売渡し担保による金銭の交付も含まれる。江戸時代に入ると,貨幣経済の発達とともに諸侯,武士を相手とする両替商,小銭屋(大坂では掛屋,江戸では札差と呼ぶ)が生まれ,庶民を相手とする盲金(めくらがね)(座頭金),烏金(からすがね),百一文等の貸金業(高利貸)がおこった。明治・大正時代には貸金業が多く,農民は多くの被害に遭い,一般の人々は高利にあえいだ。…
…座頭金(ざとうがね)は鍼(はり),あんま,遊芸などを業とする盲人が行ったもので,一般の高利貸よりも利息が高く,取立てがきびしいことで知られた。烏金(からすがね)というのは一昼夜を期限としたもので,明烏(あけがらす)が鳴けば返すというのでこの名があった。百一(ひやくいち),百一文と呼ばれたのは,朝100文を借りると夕方に101文返すもので,棒手振(ぼてふり)の行商人などには必要不可欠ともいえる金融機関であった。…
… 近世社会では西鶴の作品にみられるように金貸や質屋は,封建制下の貨幣経済の進展とともにまず上方の都市で旺盛となり,しだいに全国の城下町や農村に拡散し,本百姓層,都市職人・小商人・下級武士層などに浸透した。礼金や利息を天引きし即日返済や日ごとに割賦返済する烏金(からすがね)や日済金(ひなしがね)などは近世後期から明治期に全盛となる。盲人保護に付随した座頭金は,先祖供養の寄付金を元本とする祠堂金や寺社修復料積立てや宮家の高名を利用する資本などとともに名目金として三都(江戸,京都,大坂)や城下町に浸透した。…
…〈烏金〉と書いて〈しゃくどう〉また〈うきん〉と読み,また紫金(しきん)ともいう。銅に6~7%の純金とわずかな白目(しろめ)(アンチモンを主としヒ素を含んだ金属)を加えた合金。…
※「烏金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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