無利子国債(読み)ムリシコクサイ

デジタル大辞泉 「無利子国債」の意味・読み・例文・類語

むりし‐こくさい【無利子国債】

自由民主党が平成21年(2009)3月に提言した景気対策の一。利子が付かないかわりに額面分に相続税がかからない特典付きの国債。富裕な高齢者が保有する金融資産を流動化させることで、経済活性化をはかるのがねらい。
[補説]たんす預金を含めて100兆円以上と推測される「眠れる民間資金」を景気対策に活用するのがねらいだが、減税恩恵を受けるのは富裕層に限られること、マネーロンダリング温床になりかねない、などの懸念もあり、実現には課題も多い。→政府紙幣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android