デジタル大辞泉
「無愛」の意味・読み・例文・類語
ぶ‐あい【無愛/不愛】
[名・形動ナリ]
1 愛想がないこと。また、そのさま。むあい。
「実房は直衣の袖中門廊の妻戸にさし出すやうにて、―にのみふるまひければ」〈愚管抄・五〉
2 おもしろくないこと。不都合なこと。また、そのさま。
「此の殿人にもあらぬ者の、宵暁に殿の内より出で入りする、極めて―なり」〈今昔・二三・一六〉
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む‐あい【無愛】
〘名〙 (形動)
① 仏語。
欲心のないこと。満足してそれ以上の欲求心がないこと。また、そのさま。
※
教行信証(1224)五「若得
レ成
二於阿耨多羅三藐三菩提
一已、无愛无疑。无愛无疑即真解脱」
② 愛想のないこと。おもしろくないこと。不都合なこと。また、そのさま。ぶあい。
※
源平盛衰記(14C前)二八「木曾無愛
(ムアイ)に返事する様は」
ぶ‐あい【無愛】
〘名〙 (形動) 愛想のないこと。興ざめなこと。不都合なこと。また、そのさま。むあい。
※
大鏡(12C前)二「なにがしぬしのひきとどめられけるこそ、いと無愛のことなりや」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報