デジタル大辞泉 「無点」の意味・読み・例文・類語 む‐てん【無点】 [名]1 漢文で、訓点がついていないこと。また、その漢文。2 詩・文章などに添削や評点が加えられていないこと。3 得点がないこと。[名・形動ナリ]筋道が通らず、わけのわからないこと。無茶なこと。また、そのさま。「―ナコトヲ言ウ」〈日葡〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「無点」の意味・読み・例文・類語 む‐てん【無点】 〘 名詞 〙① 漢文に、返り点や送りがなが付いていないこと。訓点が付けられていないこと。また、その漢文。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「無点(ムテン)の大学を心静に読て」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)三)② 詩歌、俳諧、文章などに添削や評点が加えられていないこと。また、そのもの。[初出の実例]「定家の点有歌に為家の無点なるもあり」(出典:古今連談集(1444‐48頃)上)③ 得点がないこと。競技などで、無得点であること。零点。④ ( 形動 ) 前後の筋道の合わないこと。まったく理解できないこと。むちゃなこと。また、そのさま。無点法。[初出の実例]「Mutenna(ムテンナ) ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例